AI美空ひばり
明日の夜、こういう番組があるそうなので。見る前に書きました。
先月、これに行きました。
この展覧会についてはまた別の機会に。
なんで行ったかというと、『特別企画AI×美空ひばり「あれから」』もやっててこちらは2月中だったから。しかも新型コロナで見られなくなりそうと思ってあわてて行った。
でもちょっと期待外れ。というか、暗い部屋に大きなスクリーンがあって椅子が沢山並んでて「あれから」のYouTubeが流れている、というものだった。無料なんだから仕方ないけど、これなら家で見た内容と同じ。本当は上のHPにあったような制作の過程とかが知りたかったのに。ちなみに「あれから」のYouTubeはこちら
[NHKスペシャル] AIでよみがえる美空ひばり | 新曲 あれから |
https://www.youtube.com/watch?v=nOLuI7nPQWU
私は美空ひばりはリンゴ追分くらいのイメージしかなくて特に聞くこともない。「あれから」は耳に残る曲だし、曲自体は悪くはないけど(好きかどうかは別として)。
でもこれは嫌だな。はっきりと嫌。違和感。
こんなことしていいの? 死者の尊厳は?
これがヒトラーだったら? XXXXだったら?
どんなに見た感じや歌い方が似てても本人じゃない。
2年くらい前に友人のご主人が事故で亡くなった。少し経ってから友人に「もう一度主人に会いたい。VRで写してAIで話すことできるよね?」と言われてその時は彼女の気持ちを思った。でも今は違う。きっと彼女もそれを望んでいないと思う。
そして最近見たこの記事も。
亡くなった娘とバーチャルな世界で再会したという記事。その後母親はどうだっただろう。
技術でできることと実際に使うことは違う。まさに情報倫理の問題。
私は少し前に父が亡くなった。今でも父を思いださない日はない。しかし、父とこのようにして会いたいとは思わない。亡くなった人と別れるのは時間がかかるのだろう。でもそれが自然。人間には乗り越える力があるはず。
2020/04/20 追記:
「情報処理」2020年4月号に折田 明子氏の『亡くなった人とのVR「再会」をめぐって』という記事があり読んだ。
良い記事で考えさせられる。