けろろぐ

55歳のとき、主婦はMLに出会って感動しました。現在DL勉強中〜。ミリリットルとデシリットル??

AI美空ひばり

明日の夜、こういう番組があるそうなので。見る前に書きました。

www4.nhk.or.jp

 

先月、これに行きました。

www.mori.art.museum

この展覧会についてはまた別の機会に。

なんで行ったかというと、『特別企画AI×美空ひばり「あれから」』もやっててこちらは2月中だったから。しかも新型コロナで見られなくなりそうと思ってあわてて行った。

 

でもちょっと期待外れ。というか、暗い部屋に大きなスクリーンがあって椅子が沢山並んでて「あれから」のYouTubeが流れている、というものだった。無料なんだから仕方ないけど、これなら家で見た内容と同じ。本当は上のHPにあったような制作の過程とかが知りたかったのに。ちなみに「あれから」のYouTubeはこちら

[NHKスペシャル] AIでよみがえる美空ひばり | 新曲 あれから |

https://www.youtube.com/watch?v=nOLuI7nPQWU

 

私は美空ひばりはリンゴ追分くらいのイメージしかなくて特に聞くこともない。「あれから」は耳に残る曲だし、曲自体は悪くはないけど(好きかどうかは別として)。

 

でもこれは嫌だな。はっきりと嫌。違和感。

 

こんなことしていいの? 死者の尊厳は?

これがヒトラーだったら? XXXXだったら?

どんなに見た感じや歌い方が似てても本人じゃない。

 

2年くらい前に友人のご主人が事故で亡くなった。少し経ってから友人に「もう一度主人に会いたい。VRで写してAIで話すことできるよね?」と言われてその時は彼女の気持ちを思った。でも今は違う。きっと彼女もそれを望んでいないと思う。

 

そして最近見たこの記事も。

亡くなった娘とバーチャルな世界で再会したという記事。その後母親はどうだっただろう。

toyokeizai.net

 

技術でできることと実際に使うことは違う。まさに情報倫理の問題。

 

私は少し前に父が亡くなった。今でも父を思いださない日はない。しかし、父とこのようにして会いたいとは思わない。亡くなった人と別れるのは時間がかかるのだろう。でもそれが自然。人間には乗り越える力があるはず。

 

 

死者に語らせる危うさ 中島岳志 2020/01/29 東京新聞夕刊

死者に語らせる危うさ 中島岳志 2020/01/29 東京新聞夕刊



AIの力で蘇生 実用段階に 藤村厚夫 2020/02/24 日経MJ新聞

AIの力で蘇生 実用段階に 藤村厚夫 2020/02/24 日経MJ新聞

 

2020/04/20 追記:

「情報処理」2020年4月号に折田 明子氏の『亡くなった人とのVR「再会」をめぐって』という記事があり読んだ。

良い記事で考えさせられる。